止まった時の住人
全く、わけのわからん奴や。っちゅーかええ加減、自分のことを僕って言うのやめろ……


そんなことを考えていると、2階から伸也の声が聞こえた。


「健ー。早よ飯食うて上がってこいよー」


「おぉー」







19時、50分。


夕食を食べ終えた健は、2階の自分の部屋に戻って来た。中では伸也がまるで自分の部屋かのようにテレビやMDコンポをつけ、ギターをいじっていた。


「おい健、遅いやんけハゲ」


「すまんすまん。っちゅーかハゲとらん。まぁ一家団欒の時間ぐらい多めに見てぇな」


と言いながらコタツをはさんで伸也の向かいに座った。


「っちゅーかお前、くつろぎ過ぎや」


「まぁ同じバンドメンバーなんやし、多めに見てぇや」


「まぁええわ。それよりお前眠たそうやけど、今日何時に起きたん?」
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