止まった時の住人
「あっ、そういえば伸也の家の近くに『レッドバー』っていうバーがある……しかも交差点やし、赤い電気がついてたような……」
「じゃあ、とりあえずそこに行ってみましょう。何か手掛かりがあるかも」
雪江は助手席に乗り、健は車を走らせてバーに向かった。
随分地元の方まで車を走らせていたので、バーまではそう遠くはなかった。
途中、ライブハウス『NCM』を通った。
そう言えば、ループの1週目、竜二のカウントダウンライブに行った所だ……
「……雪江さん、ちょっとあのライブハウスに寄っていいですか?」
「え?いいわよ」
健はライブハウスの前に車を停めると、中に入った。
客はもちろん、演奏者も絵のように止まっていた。ステージには、竜二がいた。
「竜二……なんでここに……」
健は竜二に近寄り、何度も呼び掛けた。
しかし、竜二は動くことはなかった。
健は堪えきれず、涙を流した。
「じゃあ、とりあえずそこに行ってみましょう。何か手掛かりがあるかも」
雪江は助手席に乗り、健は車を走らせてバーに向かった。
随分地元の方まで車を走らせていたので、バーまではそう遠くはなかった。
途中、ライブハウス『NCM』を通った。
そう言えば、ループの1週目、竜二のカウントダウンライブに行った所だ……
「……雪江さん、ちょっとあのライブハウスに寄っていいですか?」
「え?いいわよ」
健はライブハウスの前に車を停めると、中に入った。
客はもちろん、演奏者も絵のように止まっていた。ステージには、竜二がいた。
「竜二……なんでここに……」
健は竜二に近寄り、何度も呼び掛けた。
しかし、竜二は動くことはなかった。
健は堪えきれず、涙を流した。