止まった時の住人
「違うねん……」


竜二の声が違う。何かあったのだろうか。


「え?ほんなら何?っちゅーかどないしたんや?何か、今日はテンション低いやんけ」


あまりにいつもと違いすぎる竜二の声に、健は体を起こしながら言った。


「え、そんなわけないやん!俺、変?」


「え?変やで?」


「とりあえず、家来てくれん?」


「お、おう、わかった。」


ピッ


7時、28分 通話時間○○分


「あれっ、通話時間出てへん。携帯壊れたんかなぁ?まぁええか……」


何がなんだかわからなかったが、やけに気になった健は朝食を食べると、竜二の家に少し早足で向かった。







8時。


竜二の家に着くと、チャイムを鳴らした。すると竜二は窓から顔を出して、何も言わず笑顔でジェスチャーをして健を家の中に入るように促した。
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