止まった時の住人
食べ終わると、再び部屋に戻ってこれからどうしたら良いのか考えた。


「やっぱ、竜二以外にも味方欲しいなぁ…」


寝転びながらいろいろ考えていると、精神的にまいっていた健は、気がつくといつの間にか朝まで眠ってしまった。







2週目
12月、30日。10時、55分。


この日はバンドの練習だ。今度は寝坊しなかった。


スタジオに着くと、武と伸也がもうすでにいた。


「おぅ、健」


武が笑顔で、右手を上げて言った。


「おぅ!」


健も右手を上げて言った。昨日の電話で事件について武に説明したせいか、すぐに目を反らしてしまった。


「健、お前昨日何でドタキャンやねん。焼肉おごれ」


「え?約束してたっけ?」


「アホか、一緒にMコレ見る約束してたやんけ!」
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