止まった時の住人
戸惑いを隠すが、確実に声は震え上がっていた。
何や、これは。おそるおそる時計を手に取った。
やはり何の変哲もない、ただの壊れた時計だ。
おかしいのは、時間が戻る前に拾ったはずの時計がここにあると言うことだ。
……もしかして、この時計と今回の事件は何か関係があるんか?
何にしても、この時計は意味がある……。
時計は、絶対時間が戻る前に拾ったはずや!
時計の針は、0時1分前を指して止まっている。
時間が戻ったのは、23時、59分、59秒。この時計と、同じ時刻。
しかし時計はただ壊れているだけではない。
針を動かせないし、電池を入れる場所も、巻きネジもない。動かない。
つまり、これは時計ではない。時計の形をした置物と考えた方がいいかもしれない。
しかし、何か意味があるような気がする……
「もうちょっと考えてみよ……」
そう思った健は、再び時計を引き出しにしまった。
20時、16分。
待ちに待った伸也から、電話が掛かってきた。
何や、これは。おそるおそる時計を手に取った。
やはり何の変哲もない、ただの壊れた時計だ。
おかしいのは、時間が戻る前に拾ったはずの時計がここにあると言うことだ。
……もしかして、この時計と今回の事件は何か関係があるんか?
何にしても、この時計は意味がある……。
時計は、絶対時間が戻る前に拾ったはずや!
時計の針は、0時1分前を指して止まっている。
時間が戻ったのは、23時、59分、59秒。この時計と、同じ時刻。
しかし時計はただ壊れているだけではない。
針を動かせないし、電池を入れる場所も、巻きネジもない。動かない。
つまり、これは時計ではない。時計の形をした置物と考えた方がいいかもしれない。
しかし、何か意味があるような気がする……
「もうちょっと考えてみよ……」
そう思った健は、再び時計を引き出しにしまった。
20時、16分。
待ちに待った伸也から、電話が掛かってきた。