止まった時の住人
「お、おぅ……」


「結果が出たら、僕に連絡してくれ」


そう言って、伸也は帰っていった。


「さてっ……」


携帯電話を手に取った健は、竜二に電話を掛けた。


プルルル、プルルル……


ガチャッ


「もしもし?竜二?」


「おぅ健!どないした?」


「前の、時間が戻ってるって話。証明したるわ」


「お……その話か。よし、証明しろ」


「もちろん、証明出来たら信じるんやんな?」


「おぅ、もちろん」


「竜二、お前は今日、俺の今の置かれてる状況、つまり時間が繰り返される夢を見る」


「時間が繰り返される夢?」


「うん」


「……ふーん。わかった。ほんなら……今日、その夢を見たら信じたる」


「おぅ。ほな明日、電話くれ」


「おぅ。健。また明日な」


21時、56分、通話時間○○分
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