止まった時の住人
「いよいよやな……」


「健。もしまた時間が戻ったら、もう一回俺を説得してくれ」


「わかってる」


緊張が漂う中、ついに時刻は23時59分になった。


気が気でない。


健はギュッと目をつぶった。


5……


4……


3……


2……


1……
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