止まった時の住人
「ホンマかぁー。あっ!ほんなら明日行った時に見てもらえば?なんか分かるかもしれんで」
「おぉ!そうやな」
その後も話し合いは続いたが特に新しい案はでないので、明日自分の必要と思う物を持って集合という約束をして解散した。
時計の針は、もう21時を指している。健は遅めのご飯を食べて、気晴らしに1時間ほどTVを見ると眠りについた。
(見渡すと健は道路の真ん中に座り込んでいた。
体を動かそうとしても指一本動かない。声もでない。
周りの時間が目まぐるしいスピードで進んでゆく。かと思えばまた始めの時間に戻る。次第に声が聞こえて来る。
「……て」「……け…れ」だんだん声が大きくなっていく。
「助けて」「早く……健」周りの景色や人が溶け始め、紫色をした空と終戦直後のような壊れた建物だけになっていく。
健は恐ろしくなって声を出そうとする。しかし、声は出ない。次第に健の体までが溶け始めた。『うわああぁぁ!』
そのとき、遠くの方で声がした。
「おぉ!そうやな」
その後も話し合いは続いたが特に新しい案はでないので、明日自分の必要と思う物を持って集合という約束をして解散した。
時計の針は、もう21時を指している。健は遅めのご飯を食べて、気晴らしに1時間ほどTVを見ると眠りについた。
(見渡すと健は道路の真ん中に座り込んでいた。
体を動かそうとしても指一本動かない。声もでない。
周りの時間が目まぐるしいスピードで進んでゆく。かと思えばまた始めの時間に戻る。次第に声が聞こえて来る。
「……て」「……け…れ」だんだん声が大きくなっていく。
「助けて」「早く……健」周りの景色や人が溶け始め、紫色をした空と終戦直後のような壊れた建物だけになっていく。
健は恐ろしくなって声を出そうとする。しかし、声は出ない。次第に健の体までが溶け始めた。『うわああぁぁ!』
そのとき、遠くの方で声がした。