リンゴとミカンの事情
周りの女子はうんうんと頷いた。


実際、何を着ても似合うのだ。


普段から男みたいな格好しているから、男装も似合う。


「おい、リンゴ大丈夫か?」

「あ?何がだよ」


ミカンがリンゴの顔を指差した。

顔を何か温かいモノが流れていることに気づく。

さっと触ってみると、真っ赤な血がついていた。


「だっせー、笑えるダサさ!」


再びリンゴが笑い者になる。
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