リンゴとミカンの事情
帰ってしまったミカンがどれだけ傷ついているのか、自分の想像では追いつかない。


どうしてあんなことを言ってしまったのか後悔だけが残った。

久しぶりに一人で帰る帰り道は、まだ秋だって言うのに、左腕が冷たい感覚がした。


ミカンの家、道路側の二階の部屋には明かりはついていなかった。


電話をしてみようかと思ったが、出てくれるわけがない。

明日、直接謝ろうと家路についた。
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