リンゴとミカンの事情
3
沈んだ気持ちのまま、リンゴは校門をくぐった。
朝、ミカンの部屋を見たがカーテンは開いていなかった。
知っている顔に挨拶されても機嫌よく挨拶できるわけもなかった。
ミカンが学校に来たとして、どの時間で、どのタイミングで謝れば良いか考えるが、思いつかない。
そんなことを考えていると、ホームルームが始まってしまった。
ミカンの席にはまだ本人が来ていない。
「不動は風邪で休みだ」
と担任が発表した。
朝、ミカンの部屋を見たがカーテンは開いていなかった。
知っている顔に挨拶されても機嫌よく挨拶できるわけもなかった。
ミカンが学校に来たとして、どの時間で、どのタイミングで謝れば良いか考えるが、思いつかない。
そんなことを考えていると、ホームルームが始まってしまった。
ミカンの席にはまだ本人が来ていない。
「不動は風邪で休みだ」
と担任が発表した。