リンゴとミカンの事情
また一人で歩いて登校する。

つまらない。と感じている。

隣にいると煩いと思ったが、やはりいて欲しい。


「おはよう!」

聞き間違えるはずがない、ミカンの声だ。

振り向くとミカンが来ていた。

周りに挨拶しながら、こちらに向かってくる。


「あいつ」


ミカンにいつも注意していたことがあった。

ナナメ掛けのバックで歩くなということだった。

ミカンは便利だと言うが、男から見ると、ぐっと来るものがある。
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