リンゴとミカンの事情
「でもなぁ〜オレみたいな女って男からみたら魅力ないんじゃないかなぁって思うんだよね」


誰もが、そんなことないと首を振る。


「だってさ、オレの身体って胸だけでかくて気持ちが悪いんだってよ。性格もガサツでどうしようもないないってさ」


間違いないミカンは自分のことを言っている。


あの日、言われたことを自分の前で繰り返して、第三者に否定させる。

子供の使う手段だが、効果は絶大だ。
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