婚約者代理!?




それから少しして、山崎先輩の家の前に着いた。



そして、あたしは気づいた…



「先輩の家ってあたしん家から、けっこう近いんですね!?」


「え!そーなの!?」



だって…

これから少し歩けば…

あたしの家が見えてくる道だし…



「運命かな?」



冗談半分に言いながら、先輩は笑ってて…



「ぷ!何言ってるんですかぁ?」



その冗談と先輩の笑顔で、自然とあたしの顔も緩んだ。




「てか、暗いし…家まで送ろうか?」

「大丈夫です!近いですから!」

「…………―いや!送るよ!」



――えっ!?



玄関から傘を取り出して、先輩はあたしの前まで来て…



「行こっか?」



優しく笑って、あたしの背中を軽く押した。








< 100 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop