婚約者代理!?
夢輝のせいだ!
あのバカ!!!!
「じゃあ、俺は帰るね!」
「あ!はい、送ってくれてありがとうございました」
「いや、俺の方こそ、傘に入れてもらっちゃって……入れてくれて、ありがとう」
柔らかく笑う先輩の笑顔……
癒される…
そんな風に思っていた時――
「何やってるんですか」
歩いて来た道の方から聞こえてくる…
―――――低い声。
嫌な予感がして、道の方を向くと、そこには…
「壱城君?なんで、君がここに居るの?」
そう、夢輝が立ってた。
て!!!!
なんで居るの!?
帰ってくるの早くない!?
このままだったら……
夢輝が一緒に住んでるって、先輩にバレちゃうじゃん!!!!