婚約者代理!?




「なんでって……俺―…」



…――――あっ!!!!





「ここん家に、住んでるからですよ。


先輩はなんで居るんですか?」



「ここん家…?」

「はい」




いつもより、低い声の夢輝は、あたしの家を指差した。



終わった…どうしよう?



いや、別にバレて困るとか…無いとは思うけど…


なんか、バレてほしくなかった気がしてしかたがない。



「……奈津美ちゃんの「家ですけど、何か?」



先輩が言い終わる前に、夢輝が口にした。




今の夢輝は、なんか知らないけど、けっこう怒ってる。



最近、そればっかりだなぁ…



あたしは何もしてないのに、勝手に怒って…





「一緒に住んでるの?」





先輩は、顔の向きを変えて、あたしに聞いてきた。










< 104 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop