婚約者代理！？

「えﾞ!?」




急に話を持ちかけられて、戸惑うあたしに、夢輝は若干イラついたのか、睨んできた。



その目は、

「お前、なに戸惑ってんだよ」

そう訴えてるようにしか、見えなくて…




「まぁ……はい、一応「一緒に住んでますから」




また…



今度は、あたしが最後まで言い終わる前に、夢輝が口を出した。




「それは、なんで？」

「なんで理由を聞くんですか」

「気になるからだよ」

「なんで気になるんですか？」


「なんで？そりゃ、好きな子が、男と暮らしてるなんて、考えたくないからね？」




先輩の何気なく言った言葉にも、あたしはドキッとしたけど―…





「悪いですけど、こいつが、先輩の事を好きになるなんてありえませんから」





この夢輝の言葉を、否定出来ない自分がいた。