婚約者代理!?
6.安心感と存在感
あれから、数日経って、先輩と話す事も、学校内で出会う事も殆んどなくなった。
一瞬の間だけ、先輩を意識してた自分が居たはずなのに…
その時の自分は何処に行ったんだろう?
そんな疑問を持つぐらい、あっという間に先輩という存在は、あたしの中から消えていった。
と思い始めてた時だった…
ある事に気づき始めて…
夢輝の最近の行動に
変化が現れた――
―10月
夏が過ぎて、秋になりかけの微妙な天気が続いてた。
「……今日も雨かぁ」
「そうだな」
「なんかさー……テンション上がんない」
「ふぅ〜ん」
「………」
面白くない…
全然面白くない…