婚約者代理!?
土曜の午前。
なんか知らないけど、叩き起こされて…
「2人で留守番よろしく!」
まだ、寝呆けてるあたしにその言葉だけを言って、母親と姉は出かけた。
父親は、仕事関係のなんかで朝早くに家を出たみたいで…
今の、この状態になった。
おかしいよね?
普通さ、
ためらわない?
一つ屋根の下に男女が2人だけ。
超危険な雰囲気が漂うはずなのにねぇ〜…
ま、あたしと夢輝の場合は、漂うわけないけどね…
その時、ダルそうな声で、ソファーに腰をかけてた夢輝が、声をかけてきた。
「なぁ」
「ん〜?」
まだ眠そうな目が向けられて…
「前に見た写真の男…」
―――――写真の男?
…………―あぁ…