婚約者代理!?



「こら!席につけ!」

「「「えぇぇ〜」」」

「壱城が困ってるだろぉがぁ!!」


「「「……はーい」」」



みんなは、ブツブツ文句言ってるけど…あたしは、めっちゃ助かった気分…



「じゃあ、壱城の席なんだが…」

「先生、僕は奈津美さんの隣がいいです」

「そうか…じゃあ…」



えっ?
じゃあ…って何?

嫌だよ?
ねぇ、無理だからね?

あたしは隣…いるからね?

先生?
わかってるよね!?




「中田、お前は後ろいけ、そんで…壱城は川瀬の隣!」

「先生、ありがとうございます」



えっと…

えぇぇぇぇぇーっ!!!???



「じゃあな、川瀬」

「えっえっ?
田中君?まじで行くわけ!?」

「え?うん、川瀬の隣は惜しいけど…1番後ろは最高だからな♪」



ガーンッ!!!

1番後ろの席に負けた…あたし。


んで、新しく…あたしの隣の席には…ニコニコした、例の人が座った。



「僕、幸せです//」

「……あぁ…そうですか…」




もう………嫌っ…


みんなの視線が、痛い。


隣の視線も、別の意味で痛い。








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