婚約者代理!?
結局、お姉ちゃんに背中を押されて、家から追い出された。
呆然と立ち尽くすあたしに
「じゃあ、行くか…」
「え?」
「どうせ、連れ出すつもりだったし…」
そう言って、スタスタ歩いてく夢輝の後ろを、あたしはついて行った。
―30分後…
急に夢輝の動きが止まり、後ろを振り向いた。
「ここに入るぞ」
指を差した先にあった建物は…
―――――病院…
「別にあたし、どこも悪くないけど?」
「お前じゃないから」
「じゃあ、夢輝?」
「俺でもない…」
「じゃあな…「いいから。黙ってついて来い」
………わかったよ。
ついて行けばいいんでしょ…
あたし達は、病院の中に入った…