婚約者代理!?
「あぁ……
爺さんが、早く帰って来てほしいらしいからな…
“仕方なく”早く帰ってやる事にした」
へぇ…爺さんねぇ…
てか、ぷっ!
仕方なくを強調しすぎ!
「なに笑ってんだよ?」
「んー?なんでもない」
「なんだそりゃ?」
「いいじゃん、別に!」
しつこいぞっ!夢輝っ!!
バカにされたり、バカにしたり、そんな帰り道だった―…
結構歩いて、家が見えてきた…
―その時…
「………―えっ」
ん?何?
夢輝の小さな声が聞こえた。
目線を追うと、そこには真面目そうなおじさんが1人と、高級そうな車が一台止まっていた。
そのおじさんは、待って居たかのように、ニコニコとお辞儀をしてきた。
――――えっ!?
もしかして…