婚約者代理!?
「ゆめ…「夢輝くん!!」
あたしの声は、お母さんの声によって、かき消された―…
そして、夢輝の目も、あたしからお母さんに向いてしまった。
「……」
家から家族が出てきて、それぞれお別れをしてた。
「夢輝様、そろそろ」
「はい、わかりました」
お母さん達が居るから、優等生くんなんだね…
開いた高級車のドアに手をかけて、夢輝は再度、あたし達を方を見た。
「皆さん、ホントにお世話になりました!
ホントにありがとうございました!」
これが最後なのに―…
最後の笑顔が、作り笑顔…
こんなの…寂しすぎるっ!!
でも―…
―――…夢輝は車の中に消えていった。
―――――さよならっ…
――――……な人。