婚約者代理!?
「あ゙!遅刻まであと5分!?
奈津、急ぐぞ!」
「え!?あ、うっうん!」
先の笑顔は消えて、真剣に走り出す。
本当、健太は見てて飽きないよ…
あの、健太の言葉を聞いて、あたしの悩みは綺麗に消えた。
健太は…
もしかして、わかってたのかな?
―――あたしの気持ち。
そんなわけないか…
鈍感っぽいしね?
とりあえず…
健太にとってあたしは…
あたしにとって健太は…
“大事な幼なじみ”
そして―…
あたしにとって夢輝は…
“決して、手の届かない…
―――――――…好きな人”