婚約者代理!?



あたしは、すぐ横にある家を指差した。


そんなに驚くもの?



「……ここでしたか…」

「小さくてごめんねっ」


「いいえ、そーでわないです
話ではけっこう、学校から距離があると聞いていたので…」



誰との話なんでしょーねぇ〜


“あの方”とかいう人だと思うけどね……あぁ〜怖い怖い。



「じゃあ、あたしは家に入るのでっ!!」

「はい」



そう言って、あたしは一歩踏み出す…そしてまた一歩…





わかってるから。




「なんで着いてくるッ!?」

「え?」



その、とぼけた顔っ!!やめろっ


イライラするからッ!!



「とりあえず、ドアを開けましょうよ?」


うん。
今のあたしに爽やかな笑顔を、向けても無駄だから。


なんだろうね?
このムカムカする感じは?





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