婚約者代理!?
え?どーゆうこと?
「いいえ、僕ではなくて…僕はある方の“代理”として…」
「………代理?」
「はいっ」
はっ?
婚約者代理?
ある方の代理?
はっ?
いつの間にか、あたしの手は壱城君の服を掴んでた。
「どーゆうこと?」
「…奈津美さん?
なんで、そんなに怒ってるんですか?」
「あたしは、質問してんのっ!!
答えてっ!!」
「……奈津美?」
「お母さんは黙って!」
なんか、なんか…
イライラするっ
「えっ…何についてですか…?」
「婚約者代理って、どーゆうことなのっ!?」
「はい!」
いや、はい!じゃないから…
どうしよ…その顔見ると、強く言えないんだけど…
「ねぇ、お母さんはよくわからないけど…中に入って話したら?」
「………わかった」
本当は嫌だけど…立ってるの疲れるし…