婚約者代理!?
仕方なく、本当に仕方なく、あたしは壱城君をリビングに案内した。
「「……」」
…………長ーい沈黙。
聞かなきゃだよね…
「えっと、壱城君…」
「はい!」
何なんだろ?
その目の輝きは……
「ん゙〜……朝、あたしになんて言ったか覚えてる?」
「勿論です!」
「言葉、おかしかったよね?」
「えっ?
間違ってませんよ?」
イライラする…
超イライラする…
何なの!!こいつッ!!!
「本気にしたわけじゃないんだけど、“僕と結婚しましょう”って何!?」
「そのままの意味ですが…?」
いや、違うでしょ?
「僕は、ある方の言葉通りに奈津美さんに伝えたんですが…」