婚約者代理!?
「何か?」
きっと、あたしがじーっと見てたんだ…無意識でした。
「別になんでもないよ…」
「そうですか?」
柔らか笑顔を見せると、止まっていた箸が、また動き始めた。
1つ1つの動きに無駄がなくて、優雅に見える…
お金持ちのお坊ちゃん?
いや、お坊ちゃんがあたしらの駄目校に、来るわけないし…
何者?
「ちょっと!
奈津美!早くしなっ!」
「奈津美さん、遅刻しますよ」
「……はいはい」
2人共……うざ…
遅刻しないからね。
今、何時かわかってるのかね〜
7時だよ!?
ゆっくり、歩いても30分で学校につく所に家が建ってるのに、そこから遅刻する馬鹿がいると思う?
居ないでしょ…
「奈・津・美・!!」
「わかってるってば!!」
お姉ちゃん…うぜー…