婚約者代理!?
もぉ―――っ!!!
やめやめっ!!
もう、12時じゃん…
――――寝よっと…
―コンコン…………ガチャ…
「……―Zzz…」
「…………ハァー…」
眠るあたしの隣から、かすかに聞こえる、小さなため息…そして、小さく呟く声―…
それと同時に、何かが“カタ”っと、音をたて、あたしは目を覚ました。
「ん゙………………ふぁ〜…?」
「――ッ!!?」
重たい体を起こし、眠た目を擦りながら、音や声のした方を見ると――
「おはよ」
「…うん、おはよぉ……ふぁ〜」
「ぷっ!
相変わらず、遅起きだな?」
「なっ!!」
こいつは……朝から
って!!!
「何、持ってんの!!!」
「え、これは――」
目の前に居る、夢輝の手から、あたしは勢いよく、大切なそれをとった。