婚約者代理！？

「………あれって…」


「誰々!?」









誰々って……覚えてないの？










「……―山崎先輩」



「山崎先輩？へぇー!!かっけ〜!!!!この高校にも、あんな上手い人いるんだな♪」







あれれ？…まさか名前言っても、わからない？





あ、名前聞いてないのか…







「いいなぁ〜!!あんな上手いと楽しいだろーな…」




………。




羨ましそうな目をして、山崎先輩を見る夢輝だけど…あたし的には―







「夢輝も出来るんじゃない？」

「は？俺？出来るわけねぇーよ」


「なんで？噂だけど、あんたは運動神経いいんでしょ？」







そう言った瞬間、嫌そうな顔をして、あたしを見た。




「はぁ????……変な噂が流れてんだなぁ」






「馬鹿馬鹿し…」そん風に思ってるような顔をして、あたしから目を離して、また、グランドをに目を向けた。