婚約者代理！？

―――…こいつ



「あ！おはようございます、中河さん」

「壱城君、おはよー！」



ない!!まじでない!!


あﾞぁぁあぁあーーもっ!!


理江にこいつの本当の顔、見せてやりたい。


この偽りの作り笑顔と偽りの性格が、超ウザいっ!!




「さっき、イケメンに絡まれてたね！やっぱ勧誘？」

「あぁ…はい」

「大変だね？」



理江の質問に、苦笑いで答えてる夢輝の目は、何故かあたしに向けられ…


“助けろよ”


そう言われてる気分になった。



「じゃあ、サッカー部入るの!?」

「いいえ、いいえ！入りませんよ!!」

「えぇぇー!!」



サッカー部に入るの気の無い夢輝に、理江は頑張って勧誘していた。



「あ！そーだ！奈津美さん！」

「なにさー」


「放課後に、山崎先輩の所に行きましょう！」