婚約者代理!?
あたしが夢輝に近寄った時
「ちょっと、壱「壱城君って、俺って言ってたっけ?」
「「え゙?」」
夢輝もあたしも何故か、苦笑いのまま、声のした方に顔を向けた。
目に入るのは、おバカな顔をした理江の姿。
もちろん、今の発言も理江からの言葉であったわけで…
「いっいいえ、ぼっ僕ですよ?」
完全に焦ってる。
なかなか噛まない夢輝が、珍しくカミカミで、上手く爽やか笑顔が作れてない。
それより今思ったけど、なんで隠す必要があるの?
理江には言った方が、きっと楽なはずなのに…
「でも、今さ…俺って聞こえたよーな…」
「きっ気のせいです!!
あ!SHRが始まりますよ!!」
「え!?あ、うぅん…」
納得出来ない顔をした理江、無理やり席につかせた夢輝は、朝からすごく疲れたみたいで…