婚約者代理!?
「やってらんねぇ…」
そうの言葉を授業中に何度も、何度も繰り返し呟いてた…
―放課後
「奈津ー!!帰るぞぉー!!」
「うん、帰ろ〜!」
鞄を持って教室を出ようとした時、あたしの手を誰かが掴み、教室から出る事を妨害された。
なんとなく誰なのかわかるし、妨害の理由も理解出来た。
後ろを振り向くと、爽やかな作り笑顔の…―夢輝。
「なに?」
理由はわかる。
でも一応、反抗してみる。
「山崎先輩のとこに行くって言ったじゃないですか」
やっぱり…
いいって言ってんのに、なんでわからないかなぁ?
「もういいの!てか、帰りたいから、離して」
あたしは強い口調と共に夢輝を鋭く睨んだ。