婚約者代理!?
先輩のすぐ後ろにつくと、軽く息を吐く。
そして
夢輝にが先輩に声をかけた―…
「直也先輩、
おはようございます」
夢輝の声に気づいて、先輩は後ろを振り向いた。
「あ!壱城君じゃん!おはよ!
え?
奈津美ちゃんも一緒!?」
「山崎先輩、
おはようございます…」
どうやら、あたしと夢輝が一緒に登校してる事に、驚いたようで、あたしの隣に居る理江は目に入ってなかった。
「朝から、2人に会えるなんて、嬉しいなぁ」
先輩は優しく微笑むと、スッとあたしに手を近づけた…
その行動に、夢輝の体が一瞬だけ、ピクリと動いたように感じた…
山崎先輩の手は、あたしの頭の上に置かれ、あたしは髪の毛をくしゃくしゃにされた。