婚約者代理!?
2.隣は謎の代理くん
大声を出したあたしは、
壱城君を、その場に放置して、急いで逃げた。
考えられなかったし、堪えられなかったの…
「………」
「ねぇ、その顔…やめない?」
その顔?
はい?
朝からあんなことがあると、こんな顔になるでしょーが!?
「てかッ!!
あたしが教室まで、朝からダッシュとかありえんからねっ!?」
「あ…うん、ごめんごめん」
それは、申し訳ないです…
でもっ!!
あたしは、朝からダッシュ、朝からプロポーズだよっ!?
しかも、知らない人から…
………頭痛い…
―ガラ…
教室のドアが開いて、担任が入って来た…そして……いつも以上に大きな声で話しだした。
「よーく聞け!
このクラスに……なんと!」
あれ?なんか…ゾッとするのは…あたしだけかな?
担任の合図で、ゆっくりと開き始めた教室のドア…
ドアが開ききって…1人の人が入って来た…
次の瞬間―…