婚約者代理!?
「なんか、かっこ悪いなぁ…」
「え?なんでですか?」
「傘に入れてもらうなんてさ、本当は逆だといいのにね〜…」
それは…
あたしが先輩の傘の中に、入るって事ですよね?
それは…恥ずかしい…
「嫌ですよー」
「え゙!?なんで!?」
「照れますよ…」
自分の顔が、赤いのが直ぐにわかった。
だって、熱いもん―…
「じゃあ、俺はどーなんの??」
そう言って、苦笑いされた。
先輩だからいいんだよ。
なんか、そう思った…
それから、20分くらい経った。
最初は、話す事はないから、ただ黙々と歩くだけだと思ってたのに…
先輩は思ってたよりも、明るくて優しくて面白くて…
会話が途絶える事がなかった。
この時、あたしの中の、先輩の印象がかわった…