あの人に似たあの愛しい人
寮の朝食を食べ終えて学校に向かう。
〈おはようございます。会長。〉
「おはよう。」
会長は、名前も顔も知られていて超めんどうだ。でも、あたしは生徒会は嫌いじゃない。
『ねぇ、未来~。今日、校長が大事な事話すらしいよ。』
「なに、それ?」
[なんか、兄妹校ができたって話]
「つまり、男と関わる機会が増えるのね。」
[男性恐怖性…まだ辛い?てか、まだ怖い?]
「怖い。嫌い。いやッ。」
『今は、考えないようにしよ。』
とりあえず、ホームルームがはじまり、朝礼するために講堂に向かった。
講堂の朝礼で校長が現れた。
〈えぇ、本日から私たち学校に兄妹校ができました。その学校は菫ヶ丘学園と言います。今日は、その中学生徒会の会長の方に挨拶をしていただきます。〉
耳から耳に通りぬけ、魂がぬけたようだった。一気に寒気と吐き気に襲われた。
『未来………』
[未来。大丈夫?]
「………………」
なんでアイツが…
アイツの学園とこの学園と兄妹校なの?
いやぁ。
怖い