いちごサーガ
次の日
今日は新聞は休みだったが、ポストを開けてみると何か入っていた。
「何だろう」
宛名以外は何もない。怪しすぎる。
こういうものに対する俺の好奇心は、おそらくこの界隈では随一だ。
「びりっ」
開いて見ると…うん、もう言葉にならなかった。
おめでとうございます!
あなたはいちご大臣に任命されました。
これからしばらく後に担当者が迎えに行きますので、支度をしてお待ちください。
あっそれから、王国は禁煙ですのでよろしくおねがいします。
いちご王国 人事部 ジム・バーダン
なんだよこれ…。
悪質ないたずらか。昨日から郵便物はいちごばっかだなぁ…。
いちご王国?何それ。
俺が大臣?やめてくれぉ。
まぁどうでもいいか、とそのときは思って放って置いたのだった。
「好奇心でみたのが間違いだった」俺は一限の授業へ向かった。
昼休み
大学のキャンパスは我よ我よと人でむらがえっていた。
この時間は移動はもちろん、購買部でパン一つ買うだけでも大変だ。
人の間を通り抜けながら、おれは食堂へと向かった。
「ねぇ、あれって本当なのかしら?」
「え?何々??」
「いちごよ。いちご王国の存在。」
「あぁーあれか」
「そういえば新聞にもいちご王国って載っていたわ」
「でしょでしょ!?ケイコったら本当にミーハーなんだから。もう!」
「やめてよボス。あんたってほんとうにいけずぅね」
大学でも学生たちの間ではいちごの話題で持ちきりだった。
「そんなのは農家か農林水産省にでもやらせておけばいいよ・・・」
学食についたころにはすでに昼休みも後わずかになっていた。
やばいな。手短にすまさないと。次の時間は体育だからな。着替えもあるぞ。
そこで俺はまた絶句した。
いちごフェア実施中!
いちご限定メニュー
※キャンペーン中は当メニューの中からお選びください
ごめんなさいね。。byあなたの生協
「やっぱり帰ろうか」
踵を返そうとしたら誰かに呼び止められた。
「お待ちしておりましたよ、大森さん。いや大臣!」
俺は顔面蒼白だったね。
今日は新聞は休みだったが、ポストを開けてみると何か入っていた。
「何だろう」
宛名以外は何もない。怪しすぎる。
こういうものに対する俺の好奇心は、おそらくこの界隈では随一だ。
「びりっ」
開いて見ると…うん、もう言葉にならなかった。
おめでとうございます!
あなたはいちご大臣に任命されました。
これからしばらく後に担当者が迎えに行きますので、支度をしてお待ちください。
あっそれから、王国は禁煙ですのでよろしくおねがいします。
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なんだよこれ…。
悪質ないたずらか。昨日から郵便物はいちごばっかだなぁ…。
いちご王国?何それ。
俺が大臣?やめてくれぉ。
まぁどうでもいいか、とそのときは思って放って置いたのだった。
「好奇心でみたのが間違いだった」俺は一限の授業へ向かった。
昼休み
大学のキャンパスは我よ我よと人でむらがえっていた。
この時間は移動はもちろん、購買部でパン一つ買うだけでも大変だ。
人の間を通り抜けながら、おれは食堂へと向かった。
「ねぇ、あれって本当なのかしら?」
「え?何々??」
「いちごよ。いちご王国の存在。」
「あぁーあれか」
「そういえば新聞にもいちご王国って載っていたわ」
「でしょでしょ!?ケイコったら本当にミーハーなんだから。もう!」
「やめてよボス。あんたってほんとうにいけずぅね」
大学でも学生たちの間ではいちごの話題で持ちきりだった。
「そんなのは農家か農林水産省にでもやらせておけばいいよ・・・」
学食についたころにはすでに昼休みも後わずかになっていた。
やばいな。手短にすまさないと。次の時間は体育だからな。着替えもあるぞ。
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「やっぱり帰ろうか」
踵を返そうとしたら誰かに呼び止められた。
「お待ちしておりましたよ、大森さん。いや大臣!」
俺は顔面蒼白だったね。