本の中には…

記憶

「おばぁあちゃぁん!!」
「え!?どうしたの??いっちゃん」

「この黒い本なぁに??」

私はこの日大好きなおばあちゃんの家に来ていた
おばあちゃんは早くにおじぃちゃんを亡くしてしまい田舎に一人で暮らしている
「ん？あぁ､その本ねぇ… 読んでみましょうか？」

「わぁい☆読んで読んで」
おばあちゃんはいつもこうやって、色々な本を読んでくれる
今日もまたいつものように読んでくれている
おばあちゃんには息子しか出来なくて孫娘である私を大変可愛がってくれた

私もそんなおばあちゃんが大好きだった

毎年夏になるとこうしておばあちゃんの家に遊びにくることが多かった

そんで今日読んでくれている本…
私はこの話が大好きになるこのお話に出てくる男の子がなんとなぁく私に似ていた…
それで私は興味をもった
…が!!私はその話を忘れてしまっていた…