“逆”ホワイトデー大作戦！！

「なにやってんの？」



「えっ？」



突然、あたしの手を握ってきた創を見つめながらあたしは目を見張った。



「“なに”…って。創…セーラー服好きなんでしょ？」



「いや…えっとぉ…」



別に怒ったりしないのに。



今さらだし…



「だったら、あたしなんかが着ちゃダメだよ。もっと似合う子が着なきゃ…」



そうだよ。



早く着替えなきゃ。



「創。あたし着替えたいから…ちょっと放してくれる？」



そして左手で、握られた創の手を剥がそうとした瞬間、



「イヤ。」



「お願い。放して…」



「イヤ。…っていうか、なんで俺が脱がしちゃダメなの？」



「えっ…」



あたしは首を傾げながら真剣に見つめてくる創を見つめながらポカンと口を開けた。



脱がす…って、



「“コレ”が俺へのプレゼントなんだろ？」



「そうだけど…」



「じゃあ…」



「じゃあ？」



「美味しくいただきますっ！！」



「はぁ？」



創は眉間に皺を寄せるあたしのオデコに軽くキスを落とすと、ニッコリと満面の笑みを浮かべた。