【短編】年下の彼
“次は〜〜〜〜”
聞き終えたところで、ちょうど春くんの降りる駅についた。
いつも一緒に降りて改札でてからお別れをする。
今日ももちろんついて降りた。
改札をでてお別れの時間。あーまだ一緒にいたかったなー。
「じゃね春くん!」
手を振りいつものように見送る…はずだったけど。
春くんはいつもの方向とは反対に歩いてる。
え?そっちは私の家の方なんですけどー??
理解できずに歩く春くんを見たまま。
そこでようやくついてこない私に気付いたのか振り返る。
「帰んないの?」
「か、帰るけどっ!春くんはっ?」
「暗いし送る。」
それだけいうとまた歩きだした。
今日は色々あったから帰るのがいつもより遅く、確かに薄暗くなってきてた。
……けど!まさか春くんか送ってくれるなんて!!
まだ一緒にいたかったから嬉しい!!
そのさりげない優しさにまたキュンときちゃった!
絶対に中学生にはみえないよぅ〜。