【短編】年下の彼
デート
幸せに浸ってたらあっという間に日曜日になった。


朝いつもより少し早めに起きた私は、浮かれすぎて忘れていた重要なことに気が付いた!



「や〜〜〜〜。ど〜しよ〜〜〜〜!!何着ればいいのぉ〜〜〜?!」



かれこれ二時間くらい鏡と散乱した服たちとにらめっこ。


早起きしたのに待ち合わせまであと二時間になっていた。


本当にどうしよう…。優柔不断だし、姉妹いないから聞く人もいないし……。
あっ。頼れるお姉様がいたっ!!


神にもすがる思いで携帯にかけた。


「もっし〜。」


呑気な声の柚に泣きそうな声をだす。


「ゆずぅぅ〜〜〜。決まらないぃぃ〜〜。」


「…………はぁ?」


沈黙の後で呆れた声が聞こえる。そりゃそうだよね。いきなり…。


「今日のデートの服が決まらないのぉ〜。柚助けてぇ〜。」


助けを求める。

「そんなのいつもの優希乃の格好でいいじゃん。」

いつもってショートパンツにチュニック?!
そ、それでいいの?!

「ヤダ…。春くんに少しでも可愛いって思われたいもん……。」


………っぷ。
「ぷぁはははは〜〜…はは…」

笑いすぎなんですけどー。
「柚ぅ〜〜…」


「…はぁ〜…はぁ〜…。ご、ごめん〜て。ぷぷっ。優希乃恋する乙女じゃん!かわいい〜〜!」



もぅ!真剣に聞いてるのにぃ!!」

なんかそんなに笑われたら恥ずかしくなっちゃったよ。



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