【短編】年下の彼
「ごめん、ごめんって。何かあまりに可愛いこというからつい。そうだね〜〜……じゃあこの前一緒に買いに行ったワンピにしたら?女の子っぽいし、優希乃の雰囲気にぴったりだよ!」
薄いピンクのシフォンのワンピース。フワフワ揺れる裾が可愛いくて即買いしちゃったやつ……
それだっ!!
「わかった〜!それにする!!やっぱり柚に聞いて良かった〜!ありがとう!」
やっぱり頼りになる〜。
「どういたしまして〜。じゃぁ楽しんでおいで〜。後で報告してねん!」
安心して電話を切った。よかったー。きまった。
ってやばいっ急がなきゃ!
メイクもいつもより念入りにして、髪は〜…おろしとこう。
鏡の前で最後にチェックして………
よしっ!
時計を見ると待ち合わせまで15分前。本当に遅刻しちゃうっ!
慌てて駅に向かった。