【短編】年下の彼
「んで…なんでゲーセンなんだよ…。」
あれからゲームセンターに行きたいと言った私に、また呆れながらついてきた春くん。
まぁ確かに春くんにはちょっと似合わないかな…。
「だってね、私UFOキャッチャー好きなんだもん。」
「はぁ〜…。お前はガキかよ…。」
ガキだもん…。そんな言葉を無視して好きなキャラクターをみつけた。
「わぁ〜かわいい!!あのピンクの人形がほしい〜!」
早速コインを入れて開始…
……………。
もう何回コインを入れたのか…。
「うわ〜ん。取れない〜〜。もうちょっとなのにぃ〜〜〜〜。なんでぇ〜〜?!」
全くとれない。
「お前、好きじゃなかったのかよ?なんでそんなに下手くそなんだよ。」
横から冷たい視線…。
「だ、だから、好きって言った…じゃん。得意…何て言ってない…もん。」
膨れて拗ねる。
「はぁ?!好きっつったら普通得意だろっ?!ただ好きって………わけわかんねー。」
また呆れられた。