【短編】年下の彼
……ってか、不機嫌?!
歩くの早いし〜…………。
「春くん?…待って…」
それでも前を見てどんどん進んでく。
「春くんっ!」
少し走って追い付くと腕を掴む。
それと同時に驚いた顔をこっちにむける。
「…はぁ…はぁ…ま、まって……。」
ちょっと息をきらしながら言う私にようやく気付いたようで困った顔をした。
「わ、わり…。」
「どうしたの?なんか変だよ?」
ゲームセンターをでてからなんだか様子が違う。
「いや、なんでもねぇ…。」
「そう?ならいんだけど。」
気のせいだったかな?
「あっさっきはありがとう!いくら中学生でもちょっと怖かったから…。春くんが助けてくれて嬉しかった!でも帰っちゃって良かったの?」
「あぁ。」
ん〜…
やっぱり元気ない気がする…。