【短編】年下の彼


そのあと普通になった春くんと並んで私のマンションに向かって歩く。




ずっとこのままでいたいな〜〜…って願っちゃうよ。



でもこんな時ってあっという間に過ぎちゃうんだよね。



マンションの下。
到着しちゃったじゃん…。



「春くん、今日はありがとう!すっごく楽しかった〜〜〜!!」



「別に……」



お礼はちゃんと言わなくちゃね。本当に本当に念願のデート?は幸せだったんだもん!



これでまた片想い頑張れるんだ。



今日もいつもの言っていいかな?いいよね?



「春くん、やっぱり好きだよ!大好き!
じゃ送ってくれてありがとう!」



いつものを言って、春くんに背をむけてマンションに入ろうとした……



んだけど、できなかった。



理解するのに時間かかったけど―……




だって春くんに抱きしめられてるんだもん?!



「……は、は、は、春くん?!」



動揺丸出しの私。



「ぷっ。慌てすぎ。」



冷静な春くん。



って、何で何で何でーーー?!



冷静でいれるわけないじゃん。



やばい、こんなに近くで春くんみたの初めてだし……心臓が壊れちゃいそうなんですけど………。




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