【短編】年下の彼

こうやって必死に会えるようにしなきゃ会えないのにどうやって好きになったかって……



親友の高橋 柚(ゆず)の弟、啓くんの同級生だから。


啓くんの通う学校はすっごくレベルの高い中学で…


あまり頭の良くない私は来ることもなかったんだけど。


3ヶ月前に一度、柚が啓くんに学校まで忘れ物を届けにきたときについてきたのがきっかけで。


啓くんと一緒に出てきたのが春くん。


見た瞬間一目惚れしちゃったの。


だってね、絶対に中学生にはみえないくらい身長高くて落ち着いた雰囲気。切れ長の眼。サラサラの茶色っぽい髪。


黙ってたら怖く見えるんだけどクールっぽくてかっこいい。


まさに私のタイプだった。


それから次の日に告白して私のうざいくらいのアタックが始まったんだけど……。


最初は振り向いて欲しくて付き合ったりしたくて頑張ってたんだけど、春くんのめんどくさそうな態度みてたら無理だって思っちゃって……


だから今はただそばにいれたらいい。


告白の返事はいつも

「今は恋愛に興味がないから」

って言われる。


だから興味がでたときに傍にいるのは私であって欲しいなぁって……。



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