【短編】年下の彼



まぁ明日、ひょっこり待ち伏せしてんだろ。




……なんて考えてたけど、あいつはいなくて、いたのは相沢実依だった。




またこいつかよ…。




今月に入ってやたら寄ってくるし、昨日は告白してくるし、ちょっとうぜぇ…いや、かなり。




俺は相沢の横を素通りして甘ったるい声を無視して、勝手に学校へ行った。




あいつ…こなかったのか?


それとも体調悪いとか?



何かあったか?




……って、何心配してんだか。




やべぇ。あいつの思うつぼか?




でもなんかイライラすっし。




教室に行くと啓が模試の話をしてきた。



あ。模試は日曜じゃなくて土曜だったんだな。




また間違ってたからか、怒らせたからかあいつに対して罪悪感がちょっとある。



あんなに怒るほどでもねぇと思うけど……




でもまぁ俺の間違いってこともあるし。




放課後しょうがなくいつもあいつがまってるコンビニで待つことにした。




でもあいつはいつもいるはずの時間にはこなくて。




今日はこないのか?やっぱり風邪かなんかで休んでんのか?



携帯も知らねぇから連絡とれねぇし。




だぁ〜〜〜〜。



腹立つ〜〜〜!



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