【短編】年下の彼


学校に行きたくなかったけど、私バカだから授業休むとすぐついていけなくなっちゃうから、行った。


なんだかわけがわかんなくて頭がついていかない。


春くんを好きになっていつも春くんと一緒に行ってた改札。


学校に1人で電車に乗っていくのなんて久しぶり。


なんか変な感じ。
隣に春くんはいない……
前まではこれが普通で当たり前だったのに…。


寂しいなあ。
こんなに簡単に終わっちゃうものなんだね。



学校につくまで春くんを見ることはない……


あたりまえか。


この時間はまだ駅にいるはずだし。昨日までは私が隣にいたけど、今日からはあの子と楽しく話ながらいくんだろう。


必然的に会ってもらってたからもしかしたらもう会えないのかも。


なんだかこの三ヶ月を振り返ったらすごく悲しくなった。


悲しいというより虚しい…

朝わたしが待ってなくて少しは気にしてくれたかな?

昨日のこと謝りもしないでって怒ってるかな?


……春くんが気にするわけないよね。


彼女でいっぱいだろうな…。


同じ年齢だし同じ学校だし、かわいい子だったし……

ちょっと性格怖くて私は苦手だけど。


男の子はああいう守ってあげたくなる子がタイプなんだろうなぁ〜。



私も春くんと同じ年で、学校で出会ってたら何かかわったかなぁ〜…



はぁ〜〜…………。
考えれば考えるほど虚しくなって気付けば学校ついちゃった。



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