桜-sakura-
「あれ…ここって―」
気付くとそこはラブホ街。
無意識のうちに迷ってしまっていた。
千明はでこ行ったんだろう…寒い―
…初雪だ。
なんだか…予感がする。けど悪い予感ではなかった。
「ね-ね-君♪ちょっと店入んない?」
…何こいつ、軽そう―
いきなりあたしに声をかけてきた男―
B系でチャチャラしてる。
「少し一緒に寝るだけでいいからさ-?もちろんお小遣いはあげるよ」
―あたしそんな軽くないし!!
第一、初対面の人とやる訳ないじゃん!
…確かにあたしのタイプではあるけどね。